仮想通貨 ETFはSECに承認されるのか!?シカゴ・オプション取引所(CBOE)/ビットワイズ(bitwise)

仮想通貨 ETFはSECに承認されるのか!?シカゴ・オプション取引所(CBOE)/ビットワイズ(bitwise)

ビットコインETFが承認の可能性が高まったというニュースから、ビットコインが一時94万円台まで上昇しました。

しかし、7/27(金)に、ビットコインETFで一番有名なウォンクルボス兄弟のETF「ウィンクルボス・ビットコイン・トラスト」の申請はSECに否認され、一時下げましたが、まだ90万円前後をキープしています。

まだ他にもビットコインETFが提出されており、8月または最大9月半ばまで承認期間伸ばされており、その期待からか90万円前後にいるのだと思われます。

SECとは

米国証券取引委員会。米国資本市場・証券市場で投資家を保護することで、不公正取引に対する処分権限を持っており、司法に準じる権限を持った独立した機関。

 

ETFとは

証券取引所に上場している投資信託で「Exchange Traded Funds」の略で、「上場投資信託」という。金融商品取引所の取引時間内に、株式と同様に相場の動きを見ながら売り買いができる。

 

ビットコインETFの潜在的な影響

 

株式公開商品として、 ビットコインETF は、米国の公開市場において小売業者や個々の投資家からの資金流入を可能にします。仮想通貨取引プラットフォームへの直接投資とは異なり、ビットコインETFの発行者は、投資家の資金を保護し、信頼できる仲介者としてそれらを保証する責任があります。

したがって、以前はセキュリティやコンプライアンスの懸念から仮想通貨への投資に消極的だった投資家は、ETFを通じて仮想通貨市場に投資する可能性が高くなるのです。

 

シカゴ・オプション取引所(CBOE)のビットコインETF

 

現在有力視されているのがシカゴ・オプション取引所(CBOE)のビットコインETFです。

SECは仮想通貨取引を監視する金融機関の不足に関する適切な規制の枠組みがないと主張することによって、ビットコイン ETFを承認していませんでした。

しかし、シカゴ・オプション取引所(CBOE)は2017年12月にビットコイン先物を開始し、世界に先駆けてビットコインの先物取引を行いました。規制された取引所として仮想通貨市場へ影響を与えてきました。

こうした過去の功績からCBOEへの期待度は高いと思われます。

 

シカゴ・オプション取引所(CBOE)とは

 

アメリカのシカゴにある取引所でオプション取引の形成を目指して1973年にシカゴ商品取引所(CBOT)によって設立されました。

その後、CBOTから独立し、更に2010年に親会社のCBOEホールディングズはNASDAQに上場しています。

つまり、CBOEは長年にわたりSECと良い関係を築いています。

CBOEでは、米株式市場に対する投資家の恐怖心を反映する指数を洗わすボラティリティ・インデックス(VIX指数)というものがあり、その指数のオプションや先物の取引が出来る最先端の金融商品が取引できます。

 

ビットワイズ(bitwise)もSECに申請

 

ビットワイズ(bitwise)が2018年7月24日 にETF「Bitwise HOLD 10 Cryptocurrency Index Fund」をSECに申請したと発表されました。

通称HOLD 10なのですが、今までの仮想通貨ETFとは異なり、最も価値の高い10の異なる仮想通貨から構成されていて、それらの仮想通貨は市場の時価総額の約80%を占めています。

指数はマーケット・キャップの代わりに5年間の時価総額、取引量、価格、供給量、複数のデータ・ソース、毎月のリバランスだけでなく、ハード・フォークのようなまれなイベント等も含まれ、指数は定期的に評価されます。

ビットワイズ(bitwise)はサンフランシスコに本社があり、Bitwise Asset Managementの子会社で、仮想通貨インデックスを開発し、仮想通貨投資の分野で研究を行っている会社です。

 

 

10種類の仮想通貨の構成

 

ビットコイン(BTC) 60.0%
イーサリアム(ETH) 17.3%
リップル(XRP) 7.6%
ビットコインキャッシュ(BCH) 5.9%
ステラ(XLM) 2.9%
ライトコイン(LTC) 2.3%
ジーキャッシュ(ZEC) 1.1%
ダッシュ(DASH) 1.1%
モネロ(XMR) 0.9%
イーサリアムクラシック(ETC) 0.9%

 

まとめ

 

信用力の高い取引所CBOEのETFやリスクを分散したビットワイズHOLD 10らのSECへの申請でETFへの期待は高まってはいるものの、国際基準がまだ明確に決まるまでは簡単には承認が下りる事は難しいのではないでしょうか。

その為、上昇したもののビットコインもいまいち上がりきらない感じがします。

これからルールが明確に決まり、色々議論されながら将来的に認められればビットコインの価格も上がってくるでしょう。

また、承認されれば、現在投資していない機関投資家や個人投資家も安心してビットコインに投資する事が出来るようになるのでしょうね。