【仮想通貨】米ドルと連動するペッグ通貨/テザー以外にはどんなものがあるのか
- 2018.08.16
- アルトコイン
テザー(Tether)が8月12日に新たに5000万ドル分のUSDTを発行しました。
3月にも3億ドル分ものUSDTトークンを発行したばかりです。
テザー(Tether)は本当にアメリカドルに裏付けされているのかどうかという疑惑が常に付きまとっています。
しかし、24時間の取引高では第2位と全体の30%弱程を占めていて、ペッグ通貨としての役割を果たしています。
ペッグ通貨とは
ドルやユーロなどの法定通貨に固定された仮想通貨になります。
ボラティリティーの高い仮想通貨は暴落時に、一旦法定通貨のドルに連動したテザー(USDT)等の通貨に換えて通貨の変動リスクを防ぐ事ができます。法定通貨とほぼ同価値になるので相場の影響をあまり受けません。また、ステーブルコインともいいます。
さて、テザー(USDT)以外にもドルに連動したペッグ通貨は他にもあります。
米ドルのペッグ通貨
TUSD(TrueUSD)
TrueUSD(TUSD)は、アメリカドルとほぼ1対1のレートで取引されているERC20トークンです。
しかも、それはちゃんと裏付けされた取引となっています。
なぜなら、TUSDを買いたい人の資金は、信託銀行および銀行パートナーのネットワークにあるエスクロー口座に資金を送金すると、同等の金額のTUSDが発行されるようになっているからです。
すべてのTrueUSDは、常にプロの信託会社のエスクロー口座に保管されているUSDで完全に担保されています。
エスクローとは
CK USDトークン(CK.USD)
CK USDはカナダの上場会社であるCascadia Blockchain GroupのCK Fintech Corp.が完全子会社化したブロックチェーントークンです。トークンは、CKシステム内の取引所と金融機関間の資金の清算のために設計されています。CK.USDは、スーパートレーディングネットワークの技術に基づいてCNET上に公開され、将来ミリ秒の速度を提供する予定です。現在、BCEX取引所で各通貨とCK.USDのペアで取引されています。他にはAllcoin取引所でも扱いがあります。
CK USDは情報も少なく、詳しいことまでは分からないのですが、CoinMarketCapでは24時間ボリュームランキングではZcashに次いだ9位となっていて、取引量はあるようです。
DAI
DAIも米ドルに対して1:1の価値を持つEthereumブロックチェーン上で動作する分散プラットフォームです。しかし、他の通貨とは少し違っていて、Makerという通貨が大いに関係しています。
Maker(MKR)はDaiの価格変動を最小限にしようとするEthereumブロックチェーン上のユーティリティートークン・ガバナンストークンです。
ユーティリティートークンとして、MakerシステムでDaiを生成するために発生した手数料をユーザーが払うことができる事、またMKRが焼かれて供給が減少することを意味します。
ガバナンストークンとしては、MKR保有者は何か新しい提案が出た時に、投票権があり、投票が最も多い提案が変更を実装する事が出来ます。
間違った投票や不測の事態に対しては、強制的にMakerシステムが新しいMKRトークンを自動的に作成して再資本化し、悪いガバナンスにトークンが希薄化する作用が働きます。
そして、MKRは価格が変動するトークンになります。
USDC
USDCは2018年5月に米サークルがステーブルコインとして発行するERC20トークンで、Bitmainなどから110万ドルの融資を受けたと発表がありました。
米サークルといえば、米仮想通貨取引大手ポロニエックス(Poloniex)を買収、運営しており、他にもCircle Invest、Circle Trade、Circle Pay等のサービスも行っている企業です。
USDCは米サークルとは独立して監視するCENTERを設立し、銀行パートナーおよび監査人によって詳細な財務や業務内容などを透明性を高めて開示していきます。
USDCは、まだ発行はされていないようで、今後どのような動きになるか期待したいと思います。
まとめ
CK USDやDAIは、限られた取引所での売買になってしまうので、TUSDやテザーなどと比べると取引しにくです。取引所を開設してしまえばそれまでですが。
そして、TrueUSDだとBinanceやBittrexなどで取引できますが、テザーの方がほとんどの取引所で扱っているので疑惑があるにしろ売買取引はしやすいし、実際にペッグ通貨としては圧倒的に取引量が多いですね。
ERC20トークンであるTrueUSDだとマイイーサ等の自分のウォレットに保有する事が出来るし、裏付けのあるトークンとして信用があるので取引所においておきたくない場合はTrueUSDを取引しといた方がいいのかなとは思います。
また、USDCの今後の動きについても見ておこうと思います。
TrueUSDやテザーの取引には↓
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